基地返還後の跡地活用例 読谷村や北谷町の事例

沖縄移住物語

沖縄の「基地返還後の跡地活用」は、基地に依存しないまちづくりを目指す大きな挑戦です。中でも【読谷村(よみたんそん)】や【北谷町(ちゃたんちょう)】は、成功例として全国から注目されています。それぞれどんな形で再生されたのか、分かりやすくご紹介します!

🟢 読谷村(よみたんそん)の跡地活用

● 背景:読谷補助飛行場(読谷飛行場)

  • 元々は、米軍の訓練用滑走路や施設がある「読谷補助飛行場」。
  • 1996年に全面返還(約200ヘクタール)される。

● 再開発の特徴

🏕️ ① むらづくりのビジョン:「農・芸・観」の村へ

  • 土地の7割を農地として保全・再活用
  • 焼き物の里「やちむんの里」や体験型の工芸村を整備。
  • 地元の農業や工芸、観光が調和した地域主導の開発が軸。

🏡 ② 「大規模リゾート開発」は避ける

  • 外資系リゾートではなく、地域住民や若者が関われる産業育成を重視
  • 開発よりも「暮らしと文化の継承」に力を入れた。

● 成果

  • 失業率が全国平均より低下
  • 「世界一長寿の村」のイメージを活かしたヘルスツーリズムなども進展。
  • 今では全国の地方自治体や大学が視察に来るモデルケースに!

🔵 北谷町(ちゃたんちょう)の跡地活用

● 背景:北谷通信施設(キャンプ桑江)

  • 約240ヘクタールの土地が段階的に返還。
  • 返還跡地の中心にできたのが「美浜アメリカンビレッジ」。

● 再開発の特徴

🏙️ ① 観光商業エリアへの転換

  • 「アメリカ風の街並み」をテーマにしたショッピングモール、飲食街、ライブハウス、観覧車などを整備。
  • 地元住民、観光客、米軍関係者も集まるエリアに。

🌅 ② 海浜リゾート開発と連動

  • 「サンセットビーチ」などの海浜整備と一体化。
  • 沖縄本島中部を代表するナイトカルチャーと観光のハブへ。

● 成果

  • 年間来場者数は400万人超え
  • 雇用創出・税収増・若者の就労先として大成功。
  • 「基地の町」から「観光・交流の町」へ大きく転換した象徴的な事例。

✅ 比較まとめ:読谷 vs 北谷

観点読谷村北谷町
コンセプト農・文化・体験型のむらづくり商業・観光・エンタメ中心
主な施設やちむんの里、農業体験アメリカンビレッジ、ビーチ
開発スタイル地域主導・持続型観光投資型・商業中心
成果農業復興、文化発信、雇用安定経済活性化、若者雇用、観光人気

🌱 ポイント:跡地活用の成功条件

  1. 地元主導であること(住民参加)
  2. 「基地の代替」でなく、新たな地域価値の創出
  3. 環境と暮らしのバランスをとる都市計画

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