残波岬(ざんぱみさき)は、沖縄県中頭郡読谷村(よみたんそん)に位置する岬で、東シナ海に突き出した沖縄本島中部の西海岸にある。観光スポットとして非常に人気があり、自然の美しさと歴史的背景が調和した場所である。

残波岬(ざんぱみさき)の主な特徴
絶景スポット
- 高さ約30mの断崖絶壁が約2kmにわたって続いており、波が打ち寄せる迫力のある風景が楽しめる。
- 特に夕日が美しいことで知られ、「日本の夕日百選」にも選ばれている。
残波岬灯台
- 白亜の灯台で、高さは31m、海面からの高さは約43m。
- 入場料を支払えば内部を登ることができ、灯台の上からは360度のパノラマビューが楽しめる。
残波岬公園
- 遊歩道や展望台、芝生広場が整備されていて、ピクニックや散歩に最適。
- 沖縄戦に関連した記念碑や、琉球王国時代の航海の安全を祈った「残波大獅子(ざんぱうふしし)」の像なども設置されている。
アクティビティ
- 近隣のビーチでは、ダイビング、シュノーケリング、カヤックなどのマリンスポーツが楽しめる。
- 岬そのものは岩場だが、すぐ近くに「残波ビーチ」などの砂浜もある。
歴史・文化的背景
- 琉球王国時代の航海の重要地点であり、中国との交易航路にも関連していた。
- 「残波大獅子」は、航海の無事を祈って建てられたと伝えられている。
アクセス方法
- 車:那覇空港から約1時間(約40km)
- バス:那覇バスターミナルから読谷村行きのバスを利用、そこからタクシーや徒歩でアクセス
周辺の観光スポット
- 座喜味城跡(ざきみじょうあと):世界遺産に登録されているグスク(城跡)
- やちむんの里:沖縄伝統の焼き物工房が集まるエリア
- 読谷村文化センター:沖縄の歴史や文化を紹介
「西ノ神之屋(にしのかみのや)」と「東ノ神之屋(ひがしのかみのや)」
「西ノ神之屋(にしのかみのや)」と「東ノ神之屋(ひがしのかみのや)」は、沖縄県読谷村の残波岬に位置する対の拝所(うがんじゅ)で、古くから航海の安全や武運長久を祈願する場として信仰されてきた。
東ノ神之屋(アガリヌカミヌヤーノ神之屋)は、ニライカナイ(海の彼方にあると言われている理想郷)に通じると言われる拝所で、航海の安全、そして出征兵士のための武ぶうんちょうきゅう運長久も祈願されてきたと言われている。
西ノ神之屋(ニシイリヌカミヌヤーノ神之屋)併設している資料展示室では、日本の灯台のルーツと歴史や、灯台の色・形・素材について学べたり、縮小模型の展示など、充実した内容となっている。
芝生道(神道)東ノ神之屋までの道
西イリヌカミヌヤーノ神之屋は東ノ神之屋と対になる拝所で、同様に航海安全、武運長久を祈願したとされ、両神之屋はかつて芝生道(神道)でつながっていたとも言われている。
🌅 東ノ神之屋(アガリヌカミヌヤー)

場所:残波岬の断崖中腹にある自然洞窟を利用した拝所。南無妙法蓮華経と書いてある石碑よりさらにすすみ、ここは道かなと思えるようなところから入って行く。左手に行くと草の分け目に階段が見えるのでそこを降りて行く。外人さんもたどり着いていたのでマイナーな場所になったのだろうか。私は1回目訪れた時は、見つけることができなかった。最近はgoogleマップに登録されているようだ。
特徴:ニライカナイ(理想郷)に通じる聖域とされ、天・地・海を象徴する3基の霊碑と香炉(ウコール)が祀られている。
信仰内容:航海の安全や出征兵士の武運長久を祈願する場として知られている。
🌇 西ノ神之屋(イリヌカミヌヤー)

場所:同じく残波岬に位置し、赤瓦の祠が特徴的な拝所。これはすぐに見つけることができる。
別名:西崎原神之屋(イリサチバルカミヌヤー)とも呼ばれている。
信仰内容:東ノ神之屋と同様に、航海の安全や武運長久を祈願する場とされている。
🔗 両拝所の関係と歴史的背景
対の拝所:東ノ神之屋と西ノ神之屋は対になる拝所で、かつては芝生道(神道)でつながっていたと伝えられている。
歴史的背景:残波岬は古来より航海の難所とされ、「おもろさうし」(沖縄最古の古謡集)にも「この岬をかわすおざ時には、手を擦って祈り船を走らせなさい」と記されている。
📍 注意点
東ノ神之屋:断崖中腹に位置するため、訪れる際は足元に注意が必要である。
西ノ神之屋:比較的アクセスしやすい場所にあるが、訪問時は周囲の環境に配慮しよう。
これらの拝所は、沖縄の自然信仰や航海文化を今に伝える貴重な聖地。訪れる際は、地元の信仰や文化を尊重し、静かに手を合わせてみよう。



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