
沖縄で曇りの日が多い理由は、地理的・気候的な要因が関係
気象庁の観測データでも、那覇などでは年間を通して「快晴」よりも「曇り」や「薄曇り」の日の方が多い傾向があるようだ。
沖縄の空は「青くてきれい!」というイメージもあるかもしれませんが、実際には天気の変化が激しく、曇りがちな日も多い。
海に囲まれた亜熱帯気候
沖縄は亜熱帯気候で、気温が高く湿度も高い。周囲を暖かい海に囲まれているため、水蒸気が非常に多く発生する。これが雲の発生につながり、晴れていてもすぐに雲が湧いてくることがある。
季節風や気圧配置の影響
特に冬場は、中国大陸からの北東の季節風(冬のモンスーン)の影響で、冷たく湿った空気が沖縄地方に流れ込んでくる。この空気が海からの暖かく湿った空気とぶつかることで、雲が発生しやすくなり、曇天が多くなる。
地形と気流の影響
沖縄本島や周辺の島々は、海に囲まれた小さな土地が多いため、海からの湿った風がすぐに雲を形成する。さらに、山地は少ないものの、わずかな地形の起伏でも雲が発生しやすくなる。
台風や前線の通過
沖縄は台風の通り道でもあり、夏から秋にかけてはその影響で曇りや雨の日が増える。また、梅雨の時期(5月下旬〜6月中旬)には前線が停滞し、長期間にわたって曇りがちになる。
上層の湿った空気
沖縄の空は高層の湿った空気が多く流れ込むこともあり、地上は晴れていても上空に薄い雲がかかる「うす曇り」状態になることがよくある。
高層雲や薄い雲が多い
沖縄では、空全体が覆われるような層状の雲(高層雲や層雲)が出やすい。これらの雲は雨を降らせるとは限らないけれど、日差しを遮るため「曇り」と感じやすい。
沖縄の季節ごとの天気傾向と、晴れやすい時期
春(3月〜5月)
- 3月〜4月上旬は曇りや雨が多め。季節の変わり目で不安定な天気。
- 5月中旬〜6月中旬は【梅雨】入り。湿気が多く、雨や曇りの日が多い。
- 晴れが多いタイミング:5月上旬(GWのあたり)は意外と晴れる年も多い!
夏(6月下旬〜9月)
- 梅雨明け(6月下旬〜7月上旬)からは一気に晴れが増える。
- 7月〜8月は晴天率が最も高い時期。観光にはベストシーズン。
- ただし、台風が近づくと一転して曇天や雨になる。台風シーズンは7月後半〜9月。
秋(10月〜11月)
- 台風の数は減ってくるが、時折接近あり。
- 10月はまだ暑く、晴れの日も多め。
- 11月に入ると徐々に曇りがち&北風が吹き始めて肌寒くなる。
冬(12月〜2月)
- 曇りや雨の日が最も多い時期☁️。
- 北東の季節風の影響で、ほぼ毎日どんよりした空。
- 気温は15〜20℃くらいで、過ごしやすいけど日照時間は短め。
晴れやすい時期まとめ
時期 | 特徴 |
---|---|
6月下旬〜8月 | 晴天率が高く、海日和 |
5月上旬 | 梅雨前で意外と安定しやすい |
10月前半 | 暑さが残りつつ晴れも多い |
「晴れの沖縄」を狙いたいなら、7月前半〜お盆前がおすすめ!
コメント