
太陽の周りに虹色の光の輪「ハロ(HALO)」
ハロ(HALO)とは?
「ハロ(HALO)」は、とても美しく幻想的な気象現象である。
ハロ(HALO)は、太陽や月の周囲に虹色または白っぽい光の輪が現れる大気光学現象の一種で、日本語では「日暈(ひがさ)」や「月暈(つきがさ)」とも呼ばれる。
どうして起きるの?
ハロは、高層の巻層雲や巻雲に含まれる氷の結晶が関係している。
- 空の高いところ(約5〜10km)にある薄い雲(巻雲)の中には、六角形の氷の結晶がたくさん浮かんでいる。
- 太陽の光(または月の光)がこれらの結晶に当たると、屈折や反射され、特定の角度で光が進むようになる。
- 特に多くの光が22度の角度で屈折して進むため、観察者から見ると、太陽(または月)の周囲に半径22度の光の輪が見える。
太陽ハロ vs 🌕 月ハロ
種類 | 説明 |
---|---|
太陽ハロ(日暈) | 晴れているのに太陽の周囲に輪が出現。昼間に見られる。 |
月ハロ(月暈) | 夜に月の周囲に見える輪。月が明るく、空が澄んでいるときに観察しやすい。 |
ハロが見えたら天気はどうなる?
昔から「ハロが見えると天気が下り坂になる」といわれている。実際、巻雲が広がるのは、前線や低気圧が近づいているサインなので、1〜2日以内に雨が降ることが多い。
気象現象としてのハロは、自然が見せてくれるアートみたいでとても魅力的だ。見つけたらちょっと得した気分になる。
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